基本施工仕様詳細

適正工具の仕様徹底

2021.08.27

トルクレンチの精度が狂ってしまうと、いくらトルクレンチを使用して締め付けを行っても無意味な場合も。

トルクレンチは、「ねじ」を用いる現場で組付けやメンテナンスに幅広く用いられているトルク測定器です。
ねじ部品には設計段階から軸力が設定されているが、軸力を測定するには高価な測定器や設備が必要となることから、代わりにトルクによる締め付け管理が広く行われています。
トルクレンチを用いることにより、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損の防止および、締め付け作業の個人差による製品品質のばらつきを低減することができます。

ただ、トルクレンチは使用される場所の性質上、乱雑に扱われる場合があります。
使用している者が気づかないうちに、トルクレンチの精度が狂ってしまうと、いくらトルクレンチを使用して締め付けを行っても無意味になってしまうことも。
トルクレンチに打撃や衝撃を与えない、加熱や凍結を避ける、内部に水気やチリゴミを侵入させない、メーカー指定以外の注油は行わない等のほか、使用後の保管にも注意を要します。
また、定期的にトルクレンチの点検・校正を行うことも、精度を維持する上では欠かせません。

トルクレンチに限らず、このように器具の仕様を徹底することで品質維持に繋がる施工が出来るのです。

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